No.120 (日本と朝鮮、日清戦争) :
「朝鮮と日清戦争の関係とはどういうものか?」
閔妃の親日の方針と江華島事件での日本の脅しにより,日朝修好条規(江華条
約)が結ばれ朝鮮の自主独立が約束されて宗主国である清の反発を買うことに
なった。その後の壬午軍乱や甲申政変で閔氏一族が政権を握り,清が朝鮮との
結びつきを強めていった。そして甲午農民戦争(東学党の乱)が朝鮮に起こる
と,朝鮮政府に求められて出兵した清に対抗して日本も出兵し,日清戦争が朝
鮮を主戦場として始まった。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
日本が朝鮮(李朝)に対して,合衆国による強圧的な砲艦外交をまねた江華島
事件により,開国と不平等条約の締結を実現したことについて,大きな関心を
持って学習に臨んでいる。
思考・判断:
清仏戦争の敗戦によってヴェトナムの宗主権を失った清朝が,琉球や朝鮮にお
いては日本に宗主権を脅かされ,それが日清戦争の背景になったことについて
考察している。
資料活用の技能・表現:
日清戦争の主な戦いの場所を地図上で確認し,両国が奪い合った朝鮮半島が戦
場の中心であったことを実感している。
知識・理解:
朝鮮の自主独立を謳った日朝修好条規は,宗主国である清を硬化させたが,壬
午軍乱や甲申政変で清が再び朝鮮との結びつきを強め,甲午農民戦争が朝鮮に
起こると日清戦争が始まったことについて,基本的な知識を身につけている。